「擬態」とは、以下のような状況を指します。
1 他のもののようすや姿に似せること。
2 動物が、攻撃や自衛などのため、体の色・形などを周囲の物や動植物に似せること。コノハチョウが枯れ葉に似せて目立たなくしたり、アブが有害なハチに似せて目立つ色をもったりすることなど。
【参照】weblio辞書
蟲神器にも、この厳しい環境で生き残るための特殊能力「擬態」を持っている虫がいます。
スターターデッキと第一弾ブースターパック環境では、
- ハラヒシバッタ
- ナナフシモドキ
- オオコノハムシ
の3枚が擬態持ちの虫になります。
第2弾でさらに、
- カレハバッタ
- ロードハウナナフシ
の2匹が追加になりました。
「擬態」の能力は、1ターン相手からの攻撃を受けない
<擬態>の能力は以下の通り。
「これは場に出た次の相手のターンに攻撃を受けない※これ以外に虫がいないとき、直接攻撃を受ける」
というもので、次の相手のターンで攻撃を受けないため、「確実に1ターン生き残ることができる」というメリットがあります。
蟲神器は、場に出した蟲が長く生き残ることは難しいことが多いので、この「1ターン確実に生き残れる」ことには大きな意味があります。
虫が場に残ることで、攻撃のチャンスは確実に増えますし、相手の攻撃を受け止める盾にすることもできます。
場持ちの良い「擬態虫」は、蟲神器の一つの戦略として、面白い存在と言えるでしょう。
それでは、<擬態>を持つ蟲を見ていきましょう。
能力「擬態」を持つ虫のリスト
スターターと第1弾の擬態虫
1コスト ハラヒシバッタ
1コストで使い勝手が良い虫です。
攻撃力は低いですが、低コストの蟲を大量に展開して素早く攻めていく速攻デッキ(アグロ)にはぴったりの能力です。
3コスト ナナフシモドキ
攻撃力400なので、弱点込みでゴライアスオオツノハナムグリを撃破できるという点が非常に優秀です。
3コスト、体力400、攻撃力400と能力のバランスが非常に良い虫です。
4コスト オオコノハムシ
体力800 攻撃600の中型の擬態虫です。
青の虫として採用されることが多いゴライアスオオツノハナムグリ(体力800や、場にいるとやっかいなナミアゲハ(体力1100)、大型蟲のコーカサスオオカブト(体力1200)も弱点込みで一撃破壊できます。
ただし、オオクワガタ(体力1300)に一歩届かないのが残念なところ。
第2弾の擬態虫
2コスト カレハバッタ
2コストで使いやすい擬態虫です。
速攻が主体にアグロデッキにも入れやすく、擬態によって場持ちが良いので、序盤に出して盾にしつつ他の虫を展開していくといった戦い方が可能。
攻撃力が300あるので、1〜2コストの虫や、赤のセアカゴケグモ、クロシデムシ、ヤブキリなども一撃で破壊できます。
5コスト ロードハウナナフシ
初の5コスト大型の擬態虫です。
体力が1200、攻撃力が800とテナガカミキリやジャイアントウェタに匹敵する能力の持ち主。
終盤でも、なわばりの数にある程度余裕があれば擬態によって長く場に残り、最後の総攻撃の戦力になるでしょう。
擬態虫の活用ポイント
少なくとも必ず1ターンは場に生き残ることができるので、次のターン攻撃のチャンスが増えるという「場持ちの良さ」が最大の強みです。
擬態をしていると、縄張りは破壊されてしまうのですが、それは必ずしもデメリットではなく、「手札が増えて、次ターンでできることが多くなる」というメリットもあります。
その意味でも、擬態虫は「序盤の準備段階」では非常に活用の道が多いのですが、勝負が決する終盤や、相手に攻め込まれて劣勢の時は、その実力を発揮することが難しくなります。
擬態中は虫の攻撃を受け付けませんが、「芥虫の爆熱弾」や「退魔の蚊遣火」など術カードではダメージを受けてしまうので、その点は注意が必要です。
デッキタイプ「擬態王台」
「不滅の王台」をつけることで、擬態中に直接攻撃を受けなくなる効果を活用した「擬態王台」というデッキタイプがあります。
不滅の王台
この虫が自分の場にいるかぎり、自分は縄張りを引かない。
場の状況によっては、「相手が何もできない」というターンを作り出すこともできるため、一つの戦術として注目されます。